前立腺と言うのは、膀胱の下についています。
つまり尿道の奥の方ですね。
尿や精液の通り道にもなっています。
前立腺の役割は全部分かっているわけではありませんが、
精液の一部を作るのが役割と言われています。
ちなみに男性にしかありません。
前立腺炎と言うのは、この前立腺が炎症を起こす病気です。
炎症の原因は細菌で、大腸菌やクラミジアなどのことが多いです。
性行為とは関係なしに発症することもあります。
前立腺炎は、急性前立腺炎、慢性前立腺炎、前立腺痛の3つに分けられます。
●急性前立腺炎
発熱や排尿の時痛みを感じたりします。細菌が原因なのですぐに病院に行くといいでしょうね。
抗生物質で治ります。
ただ、前立腺は抗生物質が届きにくい場所と言われています。
治ったと思っても最後まで抗生物質を飲んだ方がいいですね。
●慢性前立腺炎
発熱はありません。排尿の痛みや不快感を感じます。頻尿や残尿感を訴える人もいます。
検査は尿検査です。尿中の白血球や細菌を調べます。
白血球も細菌もいた場合 細菌性前立腺炎
白血球だけいた場合 非細菌性前立腺炎
ただ、慢性前立腺炎の場合は症状が弱いので、尿中に白血球も細菌も出ないこともあります。
正確に判断する場合は、前立腺マッサージをして前立腺液を出すか、前立腺マッサージをした後で尿をとる必要があります。
しかし、そもそも前立腺マッサージをしない医者も結構いるわけで。
誤診も結構あるようです。
ドクターショッピングは普通すすめられませんが、前立腺炎の場合は数回変えてみるのもいいかもしれません。
慢性前立腺炎の場合も抗生物質を使います。
非細菌性と判断された場合でも、抗生物質を使うことがあります。
細菌が外に出てきていないだけとも考えられるわけですね。
抗生物質で治らない場合、他の薬を出しますが
セルニルトンや漢方薬を出されるようです。
いずれにしてもすぐ治るわけではなく、長期戦を覚悟する必要があります。
●前立腺痛
排尿の時に痛む、不快感がある、頻尿、残尿感などがあります。
人によって症状はさまざまです。